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経理担当（将来の管理者候補）

『会社の経営判断につながる重要な役割』

私ももう長いこと経理に関わった仕事をしてきているのですが、大学卒業後に就職した会計事務所から転職して経理に配属され、最初に任されたのが「預り金勘定」の担当でした。

自分で作成した伝票を部長に提出したとき、部長が承認のハンコを押す音が格好良くて、単純ですけど早く自分も部長の役職になり、承認印を押せるポジションになりたいと憧れていたのを思い出します。

始めは分からない事ばかりで戸惑う事も多く、依頼されたキャッシュフロー作成ができずに悪戦苦闘したのを覚えています。

その時に理解できるまで根気よく教えてくれたのもその部長でした。

それまで形だけで数字を追い求めていた私が数字の持つ意味を理解したいと思うきっかけを作ってくれ、経理として一人前になれたのは部長のおかげだと感謝しています。

今では財務も担当するようになり仕事の幅が広がったと同時に、部長職として部門の責任を任されるようになりました。

何年か前の話ですが、私の部下の一人、Tさんの話をしたいと思います。

彼女は、自分に自信がなく何度言っても同じようなミスを繰り返すのと仕事自体が遅いので、周りのメンバーも重要な仕事は任せられないという認識で一致していました。

はっきりは言いませんが、本人も気づいていたようで余計に慎重になり仕事は一向に早くなりません。

ある時、部門員全員にキャッシュフロー計算書の作り方をレクチャーした事があります。

前述しましたが、理解するのに時間がかかる業務ですから、皆のレベルアップとできる人材を増やしていこうという目的がありました。

私は自分なりに試行錯誤しながら見出したExcelを使用して作成する方法がベストだと思っていたので、それを2時間ばかりかけて説明したのですが、流石に簡単には皆も理解できるようにはなりません。

これは根気よく機会を作って教えていかなければならないな、と思っていたところで、突然、Tさんが言いました。

『部長、私分かっちゃいました！』

『これってパズルみたいですよね、実は私、パズル得意なんですよ。』

そしてTさんは自分が理解したキャッシュフロー計算書の作り方について説明をしていきます。

正直びっくりしました。彼女は見事に正解にたどり着いていたのですから。

またその説明が私よりも上手で分かりやすかった為、他のメンバーもヒントを得て一人、また一人と理解するようになりました。

その時のTさんの嬉しそうな顔は、今でも鮮明に覚えています。
部門のお荷物みたいに思われていた彼女ですから、周りの称賛の声、感謝の言葉がどれだけ嬉しかったか計り知れません。

私も最初に理解できた時は相当に嬉しかった事を思えています。

経理の仕事は、一つ一つ階段を昇るように覚えていくものですが、外から見たら同じところで足踏みしているように見えるかもしれません。

でも実際には見えない階段を何段も昇っていて、あるきっかけで突然何メートルも上の階に上がっていたりするのです。

その後のTさんの活躍は見違える様で、それまでミスをしていた業務の精度も上がり、処理スピードも格段に速くなりました。

自信を持つことは本当に大切な事な事だなと、改めて思い知らされました。

そんなことがあってから私は、部門の管理職として、誰々は何が苦手だけどこっちの業務は信用して任せられるとか注意して見るようになりました。

そして得意な所を褒めて伸ばしてあげるように意識して指導するようにしています。

自信を付けて貰う事で他の苦手だった仕事も上手くできるようになることが分かったからです。

私個人の事と言えば、この仕事にこれで満足というものはありません。月次の資金繰り表を作っていますが、その精度を上げようと常に思っています。

資金ショートを見つけ報告できたときは、その後その資料をもとに会議を開き対応していく訳ですけど、よくぞ見つけてくれたと感謝される以上に、自分自身の仕事に及第点をあげることができて嬉しく感じます。

毎日充実しているのは良いことですが、不安に感じている事があります。私の仕事は会社における重要なポジションを担うだけに数年先を考えて後継者を育てていかなければいけないという部分です。

ここ J's Factoryという会社は面白い会社です。

オリジナルの車を作ろうなんて事も目標にしており、古い名車（旧車）をレストアしたり、カスタマイズしたジムニーやハイエースを販売する専門店を経営したりと、製造業だけじゃないけれど、製造業視点での“カイゼン”の考え方が基礎にあるのが強みと言えるでしょう。

J’s Factoryの社員は『できない』とは言わない。　社員一人一人が、企業理念である『信頼』と『成長』を追い求め、どうしたらできるようになるかを真剣に考え抜きます。

だから私は、「我々管理部門の人間こそ、会社の信頼を毀損するような仕事は絶対にしない、という信念を持たなければいけない。ちょっとのミスぐらいはと妥協せずに仕事に取り組んでくれ。」と常々言っています。

私自身、この会社で良かったと感じる部分なので、先日、部下の一人が後輩社員に向かって同じ言葉で指導しているのを見たときは嬉しかったですね。

会社の風土を『繋いでいく』という事が実感できた瞬間です。今後も継承していきたいから、同じように感じてくれる方が入社してくれる事を願っています。

- 募集要項 -

仕事内容	経理の基本業務は、年次決算日にまとめる「決算書」の作成を中心に、日々発生するお金の動きを管理します。また、結果は月単位で集計し経営層や関係部署に経営状況を示す資料として報告します。経理が月次で作成する試算表や損益計算書などの資料は、経営判断をするうえでの最重要資料となります。出納業務：現金による経費精算や各種支払いと残高の管理、銀行の入出金を管理します。記帳業務：お金の流れを企業間取引のルールに従って記録するために、売上伝票などを起票し、現金出納帳や総勘定元帳という帳簿類を作成します。集計業務：帳簿を基に試算表や決算書などの集計表を作成し、経営者に報告します。給与計算：勤怠項目、各種手当、社会保険、住民税などを算出します。
給与	月給30万円～45万円（※経験・能力、年齢を考慮）《年収例》年収420万円／30歳総合職（管理本部）入社3年／月収30万円＋賞与年収620万円／42歳本社（財務・経理）課長職　入社6年目／月給42万円＋賞与
勤務地	埼玉県さいたま市(大宮)
勤務時間	8:30～17:30（休憩1h）
休日	土日休み GW、夏季休暇、年末年始は長期休み(会社カレンダーによる)
諸手当・福利厚生	社会保険完備、賞与年2回（夏季・冬季）、家族手当、確定拠出年金、財形貯蓄、有給休暇、交通費、単身寮、社員旅行、各種研修制度、各種サークル、キャンピングカー貸出制度