2008/8/27 水曜日

死にゆく者からの言葉

Filed under: 所長のたわごと — hyuman @ 20:08:30

 本の紹介をしたいと思います。

 大切な人からプレゼントでいただいた本です。私の仕事も含め、色んな意味からこの本をピックアップしてくれたのでしょう。

 死にゆく者からの言葉・・

img_2074.JPG

 死にゆく者たちは、死の迫っていることを知っている。残された日々に、自分の人生を振り返り、自分の人生の意味を見つけ、あるいは未解決のものを解決し、不和を和解に、より豊かな愛の結びつきにすることを望んでいる。そして死者を愛する人たちの心の中では、死んでいった人たちが、今までよりも強い命の絆で生き始める。

 紹介文を読んだだけでは、内容は掴めないかも知れませんが、ターミナルケア(終末医療)を通して、心が震えるような神秘的な実話が書かれています。

 (固定観念が入ってはいけないので)私の感想はあまり書けませんが、月並みな言葉で言えば感動なのですが、ある一節で特に心が震えた感覚になり、どういうわけか感謝の想いがコンコンと泉のように湧きあがった時がありました。

 多くの人に開いて欲しい本です。介護や医療に従事する人にも触れて欲しい内容、捉えていただきたい感覚です。

2008/8/22 金曜日

阿波踊りの風景

Filed under: 所長のたわごと — hyuman @ 21:22:28

 昨日はK様のお宅にお邪魔し、手すりの取付工事の仕事を行いました。

 K様は腰の神経痛、そして、膝の痛み、足首に水が溜まる・・といった具合で、歩行に不安を抱えているからです。目眩症も相まっているようです。

 以前は、家の中でも杖歩きをしていたそうですが、今は杖なしで歩行しているので、それでも大分回復したようです。週二回デイサービスに通い、サイクリングマシンで運動、その他体操を行っているのと、自宅でも出来るだけ庭の周りを歩いたり、雨の日は室内を歩くなど、意識して体を動かしているそうです。

 「そんなことまで世話になりたくないから。歩くことくらい自分でしたいから・・」とお話されていたのが耳に残っています。穏やかな人ですが、そこには確かな意志が感じられました。

 一方、ご主人はとても活動的で、ぼんやりとはしていない明朗活発な方。80歳を超えているとは到底思えません。頭脳も年齢を感じさせない明晰さで、「お若いなぁ」と感じずにはいられません。昨日伺った際も、車を運転し、街まで散髪に出掛けていました。「ごめんごめん、頭がこんなにボサボサだったから散髪してきたよ」とサッパリ顔の笑顔でした。

 そんなご主人ですが、これまで会社勤めと併行して、ずっと農業のほうをやってきた働き者です。相当に働き尽くめだったのでしょう。そういえば、K様(奥様)も、「長年農作業をしてきたもんだから、腰が痛くなっちゃってね。それが膝と足首にきているんだよ。もちろん、それだけが原因じゃないでしょうけどね」と言っていました。夫婦二人三脚で歩んできたのがそれで分かりました。

 ある時、ご主人が私と2人の時にこう言いました。

 「婆さん(奥様)はこれまでずっと良くやってくれたからさ。やれることは出来るだけやってあげたいと思ってるんだよ」と語ってくれました。大事にしたいという気持ちが伝わりました。本当は自分で手摺も取り付けようと、隣町にあるDIYの店で部材も買い揃えていた模様です。

 こんなご主人ですが、「ずっと道楽して生きてきた」と言います。もちろん、こんな働き者の人ですから、道楽と言っても一般でイメージされるようなものではないのが直ぐ分かりました。

 ご主人の代表的な道楽は、藁細工(ワラで船を作る)や竹細工です。他にもいろいろ興味を持ってやってきたようですが、特にこれらの作品には熱を入れてきたようです。何しろ、地方でこういった細工の技術や方法があるのを知ると、出掛けて行って教えてもらったんだそうです。四国のほうまで回ったこともあると仰ってました。

 「ちょっと見てみるかい?」と、家の倉庫に案内していただきました。

 私は、藁の船は何となくイメージ出来たのですが、竹細工がどういうものか知りませんでした。

 作品との出逢い。正直、驚きました。藁の宝船の見事なこと。藁で作った松の木もありました。素晴らしい作品ばかりで思わず目を見開いて見ました。

 そしてそして、何よりインパクトのあったのは竹細工。こんな細かいものだとは知りませんでした。バイオリン弾きの人形や阿波踊りなど・・。

 つい、ご主人に「この阿波踊りの作品を写真に撮らせてもらっていいですか?」と了解を得ました。どうしても家の周りの田畑や空と重ねて写したくて、倉庫から持ち出し、手に持って撮影しました。

 これです・・・・・

img_2063.JPG

img_2064.JPG

 今にも踊りだしそうです。

 ご主人の想いと、この作品と、この田園風景。ありがたいものをいただきました。

2008/8/19 火曜日

じいちゃんの新盆

Filed under: 所長のたわごと — hyuman @ 19:10:48

 私事で恐縮ですが・・お盆休みを少しばかり取らせていただきました。

 14日夜~15日の僅かな時間でしたが、故郷の茨城に帰郷しました。

 去年、祖父が亡くなりました。91歳でした。大往生と言える年齢だと思います。去年の7月17日に旅立ったのです。

 実は今回が新盆だったかどうか分からなくなってしまい、「確か何かに書き留めてあったはずだ・・・?」と、そのメモを探しました。ようやく数日経ってそれを発見しました。

 こんな走り書きでした・・・・・

 じいちゃんが死んだと連絡がありました。

 中越の大震災があった次の日でした。

 ボクはといえば、様々な葛藤を繰り返しながらも、心穏やかにいられるくらい辛抱強くもなって、でもそれでもシンドイと思える只中にいました。

 どれくらい逢っていなかったのだろうか。幾月なのか、何年なのか、そんな単位さえ分からないくらい、幾重にも時は折り重なり、その厚み分、記憶が遠のいたみたいだ。

 今思い出すのは幼少時代。野球帽を被りスーパーカブを飛ばす、じいちゃんの背中にしがみつき、そのスピードに震えてた、あの空気が甦る。

 じいちゃんの匂いを感じる。

 ボクは少しは大人になったのかな?臆病だったあの頃よりは自分で歩けるようにもなった。 

 ああ、じいちゃんは人生を全うし、卒業を迎えた。ボクのじいちゃんである前に一人の人間として。 

 ああ、じいちゃんは人生を卒業した。ただそれだけだ。強いて言えば、せめてその前に逢いたかったな。

 完全に独り言ですね。読み返しても意味がよく分からないところもあります(笑)。メチャクチャな書きなぐりですが、その時の気持ちが甦りました。

 お陰さまで、その気持ちのまま祖父宅へ出向き、線香をあげることが出来ました。ただただ「ありがとう」と手を合わせました。

 残された祖母の元気なことには嬉しくなりました。90歳になりますが、膝が痛むだけで病気一つせず、相変わらずの達者ぶりでした。普段、高齢者に関わり、様々な年の重ね方を見てきている分、祖母の笑顔は喩えようのないエネルギーに溢れていると感じました。

 ところで、せっかく茨城に出掛けたので、勝田市(現在はひたちなか市になっている模様)まで足を伸ばし、母校を見に行きました。

img_2051.JPG

 あまりにもの変わり様に驚きました。建物も新しく別物です。ふと、月日の流れを感じました。

 考えてみれば、ここを卒業し、故郷を飛び出してから、そろそろ20年になるのです。早いものです。何とも言えない気持ちになりました。あの頃の想いに立ち還るのも、遠くて難しい。

 時の流れの早さを味わったお盆でした。

2008/8/8 金曜日

最近の世の中の出来事から

Filed under: 所長のたわごと — hyuman @ 20:02:48

 先日のヒューマンケア通信の記事の中で、『最近の世の中の出来事から』というお話を書いたのですが、それに関して「いい話で感動しました」とかの嬉しい感想を何人かの方々が連絡してきて下さいました。

 それに乗せられた気持ちで、こちらにもそれを掲載させていただきます。宜しければご一読ください。タイトルのような世の中の出来事を書いているのではなく、ここ最近の私の日記のようなものです。

 ここ最近、連日のように世間を騒がしていること・・いろいろありますね。大きな震災のこと、そして、原油の高騰によるエネルギーの類の値上げ。併行して感じる食品類の値上げ。様々な偽装や汚いお金がらみのニュース。
 ちょっと思い浮かべてもこれだけ出てきます。ちゃんと考えればまだまだ限りなく出てくると思います。
 そんな中、特に気になること。それは通り魔、無差別殺人といった事件があまりに後を絶たないことです。『命の軽視』と言えば尤もらしいですが、そんな言葉では片付かない、根本の社会的構造の問題のように思います。
 今の仕事をしていると、とかく『命』というものを考えます。何十年も生き抜いた末の、つまり人生の晩年というものを様々な方に出逢うことによって考えさせられます。
 私はある利用者様のファンになりました。もちろん、高齢者の方々に関わっていますから、様々な方に喜びを頂戴し、多くの大先輩から勉強をさせていただいているのですが、特にその方(Sさん)の空気は何とも柔らかに心に響きました。
 Sさんは現在93歳です。2階建ての一軒家に独居(一人暮らし)をしています。足腰が弱っていることから、深夜のトイレが危ないので、ポータブルトイレや入浴を安全にするための道具等の設置で関わることになりました。
 ある時、ゆっくりとお話を伺う機会がありました。「死んでもさ、極楽だどか地獄だどかいうのはねぇんだと思うんだよ」とSさんは口を開きました。「あれはよ、生きている者への戒めのためにある話しなんじゃねぇかな。あだしはそう思うよ。死んだら何にもねぇ世界、“無”なんだと思うんだ」と続けました。シンプルな話ですが、93年生きてきたその言葉は同じ言葉でも重みが違いました。そうですね、そうかも知れませんね・・と頷きながら聞きました。
 普段Sさんは、「もう逝きたい。お迎えに来て欲しい」という悲しいことを口癖のように言います。ある時、テーブルの上から指で何かを摘み口に持っていく仕草を何度かされました。何もモノは落ちていません。どうしたんですか?と尋ねると、「いや、スーッと楽に死ねる薬があったならね、こうやってとっくに飲んでるよ」と言いました。「でも、生かされてきているんだから、そんなことはしちゃ駄目なんだよな。自分の意思で死ぬのは許されないんだよな」と自分で納得するように言いました。
 同じ話を何度か繰り返しではありましたが、妙に心に染みて色んな話を聞きました。するとSさんは私に「おたくさんは良い人だね。こんなに親切に話を聞いて下すってね。あなたは間違いなく“極楽”行きだね。このババアが保証するよ」という言葉を下さいました。無いと言っていた「極楽行き」をSさんが保証してくれたことで、腹の底からの笑顔がこみ上げました。
 Sさんは毎晩、95歳で亡くなった祖母に「お婆ちゃん、お願いだからお迎えに来て」と3回祈って床に就くというのです。しかし、気が付けば朝日が射し、いつもの日常が始まってしまう・・と言います。「おばあちゃんは95歳で死んだから、あと2年でもういいよ」と嘆く顔をします。
 何故死にたいのか?次の言葉からそれは分かります。「毎日、ほとんど寝ているだけ。ご飯を食べているだけで、何の役にも立たないんだよ。生きていても邪魔でしかないんだよ」。
 寂しさ・・そして、何より人間はやはり生きている役割を感じなければ自分の存在価値を失い、生きているのが辛くなる。役に立たなければ人から「ありがとう」を言われないのですね。人間のエネルギーは感謝し感謝されることなのだと思います。
 だからSさんに何度も「ありがとう」を言いました。心底感謝の気持ちになるからです。そして、あと2年などと言わず、100まで生きて、市から表彰を受けてみんなで祝いましょうよ!と投げかけました。Sさんが生きているだけで私達は勉強になる、大切な人生の大先輩という役目を負っているんですよ!と付け加えました。
 最初は否定していたSさんでしたが、「じゃあ、100まで生きて表彰されたら、あなた真っ先に祝いに来てくれるかい?」と笑いました。
 さすが、大先輩。私にとっての仙人です。

 以上です。

 先日の美しい夕日が気持ちの上で重なるので、それも貼り付けさせていただきます。

img_2003.JPG

img_1998.JPG

2008/8/7 木曜日

天使たち

Filed under: 所長のたわごと — hyuman @ 19:33:22

 ここ数ヶ月、お仲間の募集を継続しています。

 というわけで、今日も盆明けに掲載される分の広告の原稿を作っていましたが、そこに載せたい写真として、会社のグループ保育園『ククル』の園児たちの写真を送ってもらいました。

 小さなお子様を抱える主婦の方も働けるよう、本体会社に支援してもらい、グループの保育園『ククル』に優遇して預けられる仕組みにしているのです。

 というわけで、そんな文言の傍らに入れるための写真を選んでいました。数枚見ているうちに自分の顔がとても緩んでニヤッとしていることに気づきました。

 子供には癒されますね、メチャクチャ可愛いです!

nenndo.JPG

odori.JPG

2008/8/5 火曜日

せんば自由軒

Filed under: 所長のたわごと — hyuman @ 21:12:34

 先日、大阪名物の「せんば自由軒」のインディアンカレーを家で食べました。

top.jpeg

 お土産用のやつを以前にいただき、冷凍保存しておいたのです。

 インディアンカレーご存知ですか?結構有名ですよね。以前にお店で食べたこともあります。

 真ん中に生タマゴを割り、ウスターソースをかけて、よくかき混ぜて食べるんですね。ウスターソースとか普段使わないので、とりあえず冷蔵庫にあったソースを垂らしていただきました。

 独特の食文化。美味しかったです。

img_2014.JPG

2008/8/4 月曜日

月間行事予定

Filed under: 所長のたわごと — hyuman @ 21:42:49

 久しぶりに月間行事予定を更新しました。なかなか日常の業務と違った別の取り組みをするというのは簡単なことではありませんね。

 『高次脳機能障害』の座談会を、8月26日(火)と9月19日(金)のそれぞれ17:30~行う予定を組みました。

 以下にコメントをそのまま載せます・・・・

 現在、全国で30万人の方がいると言われる「高次脳機能障害」。
 現状の障害者自立支援制度での対応を受けられない方も多いと聞きます。
 何故なら、ようやくここ最近になって認められるようになってきた障害だからです。
 高次脳機能障害は、ある意味、身体障害にも精神障害にも本来併せ持つ形の障害の筈ですが、現行制度上、どちらの認定も受けられない場合も多いのです。
 
 事故や病気による脳の損傷によって起こるものですが、その損傷部位によって、その障害の現れ方は様々なようです。記憶障害、注意障害、失語症、失行症・・・etc と、重さや事故前のその方の特徴によっても異なる模様です。
 私は関わることで、この高次脳機能障害の「重さ」と「問題」を知ることになりました。

 何かが出来るわけではありません。ただ、何かしらお役に立つためのきっかけを先ずは探したいと考えています。

 当事務所(2階ミーティングROOM)で行います。あくまで座談会です。当面は解決やテーマも設けません。場を提供するので、「そこで語り合いましょう」という類に過ぎません。むしろ、気楽にお越しいただければ幸いです。

 当事者、その家族、業務従事者、興味のある方・・・参加者の資格は一切問いません。どなたでもお越しください。

2008/8/2 土曜日

ブラインド

Filed under: 所長のたわごと — hyuman @ 19:05:10

 今日は2階の新事務所が整ってきた(ようやく電話が入った)ので、手狭になった1階事務所から、私が飛び出す形で2階にDESKを移します。それをしないと2階を借りた意味がないので、普段なかなか出来ない引越作業をしました。まぁ、しかし何時間掛けても単独作業では進みが悪いですね。来週に持越しです。

 それと、先日購入しておいたブラインドの取付を行いました。

 実は2階事務所は窓そのままで、外から丸見え状態なのです。しかも日当たりが良くて、この時期の温度上昇は異常です。だから、カーテンかブラインドを・・と思っていたのですが、先日「ニトリ」に行き、買っておいたのです。ブラインドが必要な窓は4箇所あるのですが、不安があったので、先ずは2つほど購入しておきました。

 幅が170cmくらいのやつですので、これまた単独作業は骨が折れました。汗だくになって取り付けました。

 なかなかイイ感じに設置できました。

img_2012.JPG

 木目調のお洒落な落ち着いた雰囲気です。これで、1つ1,000円ちょっと。ニトリは安いですね。助かります。来週、追加で2つ購入し、残りの窓に取り付ける予定です。

img_2011.JPG

Copyright c2007 Japan Work System Co.,Ltd All Rights Reserved.